一級建築士事務所 【 街の設計家 】
街の設計家は、奈良県橿原市の【住宅専門】の設計事務所です。
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平成17年10月31日


☆公園の秋空

家族で公園ランチに出かけた。

シートを敷いて大空の下で食べる食事は最高だ。
園内は少しずつ秋の気配として木々が色づき始め、
沢山の家族連れがそれぞれ楽しんでいる。

大空に雲が浮かぶ景色を撮ってみた。
広大な広場と大空が気持ち良い。

頭の中の仕事を離れて、
私は少し昼寝タイムとするか・・・

 

平成17年10月30日


☆民家のリフォーム

現在(いま)、民家のリフォームを行っている。
築三十数年なので特に古い訳ではない。

今回の問題と解決は
使い勝手とその空間の改善、それと明るさの確保が
メインテーマ。
台所と茶の間を一つの空間にすることで、家族全員
の気配を常に感じ、会話の途絶えることのない快適
な居住空間を目指した。

断熱性を確保しつつも通風と採光を考慮し、それで
いて空間の広がりを感じられる『茶の間』。
築100年の古材(地松)を工務店から譲っていただき、
化粧梁に使ったことも一味加えた演出だ。

写真1 築100年の郵便局を解体した古材

 

目的は子世帯夫婦や友人、親戚が来てもくつろげる
為の工夫と、夫婦のみでの生活にも この空間だけで
可能となるように。

家族がたくさん集まってワイワイと会話が弾む。
オープンキッチンで料理をつくる人、盛つけする人、
キッチンカウンターに腰掛けて食べる人、大テーブル
で会話を楽しむ人、そして走り回る子供達。
既に家族の一員となっている"ねこ"君達も。

子供達が成長し、世帯を持ち、また新しい家族が
増える・・・三十数年の年月は家族の構成を変える。

大人数となる家族が集まる場所というのは、昔、
連なった和室にあった。
今は、食事をつくり楽しみながら沢山の家族が集まる
掘りごたつの大テーブルが生活の中心となる。

更に今回、水周りの改善も行った。
今回は浴室と洗面廻りも利便性を大きく改善した。
明るく広く、そしてクローゼットも持つ。

玄関も大きく変貌する。
明るさの確保と同時に、縦への空間の広がりを演出
すること。 また、ギャラリーとしての機能も持っている。
階段の位置は検討の末、変更できずに終わったが、
その段割りと勾配は緩く、上り降りが楽になったはず。

段板も花梨のフローリングに合わせてブビンガの段板
を用意した。 厚さが45oの無垢板で柾目取りしている
ので反りにくいはずだ。
今回、ブビンガを選んだのは"ネコ君"の爪による傷付
防止にある。 もちろん花梨フローリングもその目的だ。

写真2 階段の段板(ブビンガ)

 

お母さんと絵の先生をされている娘さんのギャラリーと
してギャラリーが一役買ってくれる事を楽しみに・・・。

私として11月の末に変貌した民家をお見せできる時が、
今から少々楽しみにしている。
しかしながら、完成写真でどこまでお伝え出来るかは
甚だ心配なところ。

機会があれば経過を貯めている写真と、現場の様子
を書いて見たい。

 

平成17年10月21日


☆矢田山の家

ニュータウン内の住宅が建ち並ぶ一角で、現在建築中の
住まいが進んでいます。
今日、私が向かう現場監理は基礎の配筋検査。

現地に着いて見た感想は、いつもの事ながら
『強いものは美しい』 のひと言に尽きます。
構造計算に基づき組み立てられた鉄筋は見ている人を
圧倒させられる迫力があるのです。

写真はホールダウン金物

柱の引き寄せ金物であるホールダウンは、31本。
土台を止めるアンカーボルトは114本を数えます。

見る人が見ればその数の凄さに驚く事は間違いないはず。
だってそんな現場なんてほとんどないですから。
いつもの基礎職人さんはそれを普通に行います。


私の検査項目の一番のポイントは、
鉄筋のかぶり厚さ(寸法)にあります。

かぶりとは、鉄筋の外側から、コンクリートの外側までの
寸法のことを言い、この寸法が小さくなると短期間の間に
鉄筋が錆びて耐力が低下してしまう。

外部側(土に面する所)では必ず6cmを確保する必要が
あります。 これが確保されずに手直しを指示したところ、
逆に出来る訳がないと居直る業者もあります。
できない事はない。 やる気がないだけなんです。


この写真がかぶりの取れた状態

私の配筋検査は合格です。(手直しは一項目だけ)
明日、22日から一回目のコンクリート打設に掛かります。

コンクリート強度試験、塩分試験、スランプ値等施工に
関わる細かな条件は多く、提出や証明する書類も数多く
あります。 しかしそれは皆住い手に安全な家を提供する
証明書になります。

住い手だけでなく、皆さんにも見てほしい工程ですね。

全景写真

来月中頃、この現場の構造見学会を企画室で計画して
います。 ただし、案内状の発送は資料請求いただいた
方のみの案内になります。

当日、現場の見学状況は、基礎が出来上がり上棟して
筋かいなどの金物が完了した頃になります。

完成内覧会ほどの見栄えはしないけれど、住い手の
安全のためにこだわる住まいの構造を、是非、あなた
の目で見て下さい。

きっと『家』に対する考え方が変わるはずですよ。

 

平成17年10月19日


☆建築条件付宅地分譲

当社へも
『この条件付土地を買ってプランし始めたんだけど、
いまいちプランニングが自分達に合わない。』
・・・って相談があります。

実は、今まででこういった相談の住まい手さんと
御一緒に家づくりを始めた実例はありません。

それはなぜか?

理由(わけ)はあるんですね。

工務店(事業主)は、土地を魅力的な価格で分譲
する代わりに、当社(事業主)にて建物を建てる
約束をすることで、建物による利益を確保したい、
という販売戦略なんですね。
(この場合、良いか悪いとかの判断はない)

プランに関してもそんなに熱心に住まい手さんに
構っている経費は最初からありません。
だって建売分譲なんだから設計費は初めから
ほとんど組んでいないんですもん。

プランをする設計が気に入らなくて、例えば変えて
ほしいと希望するでしょ。
でも、そんな事を言ってる時間もないんです。

ちゃんと契約条項に、【契約してから3ヵ月以内に
工事契約を交わすこと。】
って書いてます。

3ヵ月なんて悩んでいる間に終わってしまいます。

不安になって当社にご相談されたとしましょう。
でもその後には二つのハードルがあります。

一つは、これから新たに設計している時間がない。
二つは、設計料がすごく高いことに気づく。

この段階で住い手の、『プラン改善計画』はそこで
あきらめモードにはいってしまうんですね。

でも、あきらめない方もいます。
条件を外してもらうように交渉しました。

そんな人、いるの?

ええ、もちろん今までにもおられました。
交渉は大抵無理か、5〜10万アップで提示され、
その時に初めて建物での利益がそんなにあること
に気づきます。
設計料なんて安いもんです。

私の個人的な所見を申しますね。

条件付の土地は、私達建築家が介入する事は
まず無理だと思っています。
できたとしても建築費が上がるばかりで建築家に
依頼するメリットが見出せないのです。

建築家と家づくりがしたいと思っている方、
やっぱり、自分の満足できる家を建てるには、
自由に施工会社を選ぶことが出来る土地(条件なし)
を探しましょう!

そうでない場合は、建売のルールに沿って進める
のが良いと思います。

人の価値観は皆さん違うのですからね。

平成17年10月12日


☆私の設計

私が設計する住いは、和風スタイルの家がなぜか多い。
和風住宅として設計している訳じゃないんだが・・・
気がつけば和風になっている。

私の父親は左官屋。

父親は腕の立つ職人だが、私は邪魔をする達人。
壁土に手を突っ込み、漆喰で遊び、塗った後から傷を
付けて廻る。
小さい頃はそんな私を見ても怒られた記憶がない。

学生になって手伝うようになると、屋根の漆喰を自分
で塗るようになった。
だから土壁や漆喰の質感は大阪で育ったにもかかわらず
身体の感触で知っている。・・・

【木】という素材に接し、こだわり始めたことや、紙、
瓦、畳といった自然素材に強く引かれる。

それは私の育ってきた環境も大きく影響しているだろう。

気がつけば【和ごころ】が身近あった。

でも純和風住宅でもないし、和風モダン住宅でもない。
私は住まいの設計を作品づくりだと思っていない。
基本は暮らしやすさにあると思っているんですよ。

住い手と一緒につくり上げることで使いやすく暮らし、
良い住いが出来る。 その上に、私なりの想いとして、
ここに和風テイストを加えているんです。

なぜ暮らしやすさにこだわっているのか?

例えば和風住宅である民家(代表的な四ツ間住宅
がある)は、この 奈良では大変多い。
住んでいる方は良く分かっていると思うけど、その
多くは大変暮らしにくいものではないでしょうか。
理由は、現在の家人の生活スタイルに合っていない所
にある。

明るさ、動線、家族の場所、断熱性、機密性、それに
プライバシーなどなど。
もちろん悪いところばかりじゃありません。
実際にうちでは問題点を改善して暮らし良いものに
する事だって行っている。
良いところを残して問題点を改善すれば良いんだから。

住いは暮らしやすさに集約されるはず。
機能性を満足してから私の想いをプラスする。
ちょうど料理のスパイスみたいに。

素材の使い方も私の想いの一つ。
私は木に対するこだわりがある。
ヒノキを主に杉と組み合わせて建てる建物は、組み
上げると近隣までその香りが漂ってくる。

構造にしても意匠としての木も、必要な場所に使うと
木は人に安心と安らぎを与えてくれる。
木は私の想いの大きな柱になっている。

和のテイストはデザインでもポイント的でも良いんです。
それは、近隣との調和を作り出したり、住い手の心を
和ませてくれたり、落ち着ける気持ちにしてくれる・・・

そんな和ごころを感じてもらいたい。

『暮らしやすく、和ごころを感じる住い。』

そんな住いを作り続けたい。

平成17年10月10日


法隆寺の話はぼちぼちと書いてゆきます。話がしつこくならないように。

 

さて、突然ですが 長押などの仕上げ材の表面に釘を打つと、釘の頭跡が残りますね。 この釘を隠す為に作られた細工が釘隠しと言います。

色々な意匠が施されたものがあります。下の写真は桃の実がかたちどられています。 (場所は和室の長押に取りつれられていました。)

写真1

昔から桃は大変縁起のよいものとされ、このような場所に意匠としてつくられたモノなんです。 大変かわいらしく、また上品に作られていました。

この家の建てられた時代は、今から約200年ほど前になります。 場所は橿原市今井町にあります。

今井町は江戸時代に称念寺を中心とする寺内町で、 たくさんの町家があり、当時の豪商跡が今でも見ることが出来ます。 街の中を散策すると、消火器一つ、考えられているのが目に付きます。(ガスメーターもそうでしたよ)

赤い消火器も木の格子で飾るといつもと違うものに見えますね。

写真2

また、通りの玄関にちょっとした出窓? らしきものが見当たりました。

何かとお聞きしましたら、『街灯』だそうです。 各家々の出窓に『灯』を灯すことで、道路の街灯を構成しているのです。

最後に今井町の一軒、 かまどのある町家のワンシーンをご紹介致します。 (音村家)

写真3

素晴らしき町家の美しさ、を感じます。


平成17年10月5日


最近、
無性に行きたくなり、無理やり家族を引き連れて
法隆寺さんへ伺った。

学生時代、独身時代、そして家族でと
何度ここへ来ても違った目で感動させられる。

前回は確か土塀と瓦だった記憶がある。
今回の目標は『伽藍、それも五重塔と金堂』を中心に。

法隆寺宮大工、故西岡氏の素晴らしき宮大工魂を
今の自分の目で感じる為に。

法隆寺の話は尽きない。

【日本の木造建築で現存している最古の建物】
なんて事は皆知っていること。

そう、現存している建物ね。

法隆寺建立当時、寺院建築が盛んで 並行して
何十もの寺院建築が建てられていたようです。
それらは全て現存してないと言うことなのですね。

1300年間に渡り、何十代もこの法隆寺の宮大工
がこの建物を補修し続けてきたからこそ、現在の
法隆寺が現存しているのですね。

住いもそうだが建物にはメンテナンスが必要だ。

家を建てる人にメンテナンスフリーを求める人がいる。
しかし、それは無理だ。

話はそれるが車を考えて欲しい。
購入して10年間でも良い、一切オイル交換さえ
メンテナンスをしないでその間止まらず走るだろうか?

住いもそうなのだ。
メンテナンス無しでは住いを長く使う事は出来ない。

さて、話を戻しましょう、建物の話ね。

建物を良く見れば至る所に修繕の後がある。
柱の継ぎや埋め木跡が至る所に見受けられる。
というより修繕だらけであることに気づく。

伽藍の中に入ると一番先に五重塔が目に入る。
それを見てまず初めに驚くこと。

【軒の出が深い。】


4メートルの軒は本当に深い・・・。
あなたが今まで見た建築物の一番深い軒の出は
幾らだったろうか。
この4メートルを支える為に一体幾重もの受け材が
組み合わされているか・・・見られる機会があれば
是非見て頂きたい。

私は見れば見るほど絶句してしまう。
それほど複雑で美しい。

そして軒先が一直線に揃っている。


この建物は1300年以上前に建てられた建築物だ。
たった20年前に建てられた建物でも、軒先が波打つ
家がある事を知って欲しい。

本当にこれは凄いことなのだ。


平成17年10月1日


木は下から見上げるもんですよね。
上から見る事はないですよね。

木や森を上から見えるのは・・・鳥ぐらいですかね。
鳥の目で森を見たらどんな風に見えるのかなぁ・・・

それ、見ることが出来ます!
ええ、
空なんか飛ばないで普通に歩けて。

先日、家族で行って来ました。
実は結構近くにあります。

場所は万博公園内にありました。(ソラードといいます)

そこは森の木を鳥の視線から見る為に、地上5M以上
高いところに遊歩道をつけて、鳥の目線で森を歩く
事が出来るのです。

 

 

結構な距離で森を上から見たり、野鳥を身近で見る
事が出来るんですね。

階段で登り、歩道を歩く訳ですが、遊歩道の床はデッキ材、
フレームは鉄骨、段板は合板、手すりは杉のようでした。
(こんなところがどうしても気になるのは職業病か?)

写真に小さく写っている塔が最終地点です。
ここで面白いものを見つけました。

 

 

これ、日時計なんですね。

現在の月に足を合わせて立つと自分の影が示す位置が
その時間を表しています。
試しましたところ、確かに時間は合っていました。

こんな所におじさんは感心させられます。

塔の上からはかなり遠くまで見渡すことが出来、ここが
都会の真ん中にあることに気がつきました。

公園内では、暑さもありましたが少しだけ秋を感じられる
ような気配も感じた一日でした。

これから紅葉が綺麗なのでしょうね。



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