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設計事例

実家をリフォームして子世帯が暮らす家

リフォーム・リノベーション

実家をリフォームして子世帯が暮らす家

和歌山県 E邸  2017年1月末完成

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改修目的

築29年での改修(断熱性・快適性の向上。
キッチンを含む水周りの全面やり替え
大きな一部屋としての使い方にしたい
冷暖房効果を上げる
外観仕上げなどの変更

住いの様子

築30年を経過していますが、中はとてもきれいに使われています。
全面改修と言うととってももったいないと感じるかもしれませんが、やはり
建物の仕様が30年前と言う事があり、壁の仕様や開口部など断熱性能や
気密性能等どうしても古く、冷暖房効果が悪いと思います。

水周りは綺麗に掃除されているのでスッキリと見えますが、映らない
痛みや水漏れ、機器等が古い事と、今度は使用する方が変わることもあり、
今回は全面やり替えを行いたい。

もともと、実際に暮らすリビングやDKが北側にあり、リビングには直接
暖かい陽の光が無い事もあった。 また、キッチンにある冷蔵庫のサイズが
作り付けで600サイズに出来ている。現在W600以内のものを探すのが
難しく、あったとしても容量不足は否めない。

今回、全面改修を決断した一番の理由はここに住んでいた子供さんが結婚し、
近くで別居をしていたのですが、この度ご両親が仕事場兼住まいに移転する
ことを切っ掛けに、若い子世帯がここをリノベーションして住むことと
なりました。

子世帯が親世帯に替って住まいをリフォームするケースはこれからたくさん
出て来るのではないかと思います。
(なにせ土地から購入して建てるには金銭的負担が大き過ぎますから)

住まいに対する要望は、子世帯ですから当然現在の住まいとは当然異なります。
今回はその為のリフォームとなります。

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既存建物外観です。
外部仕上は何度か吹付を行っています。南に面する大開口の庇が無いことが
気になっています。

南側リビング前には、デッキと共に深い庇を持空けて井本漏らな外壁は
金属製サイディングを張りますが、1階部分には金属サイディング張りとし、
内部の全面リフォームと、外部の断熱と気密性を確保するのが一番の目的。
これによって外観もかなり変わってくると思います。

これからリフォームの全体を紹介してゆきます。

外観南の掃き出し建具
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1階部分の外壁には、断熱効果と気密効果を確保するためにアキレスボード
を4面とも張り、防湿シート、通気層、そして断熱材入りのガルバリウム
サイディングを、土台水切りから3Mまで縦張りで覆いました。

また、熱の損失を考えて、2階の外壁部分にも断熱材入りのガルバリウム
サイディングを張っています。
上下階ともガルバリウム鋼板で囲う事で、この後のメンテナンスの回数を
最小限で済ませるための対応です。

開口部のサッシも、今回の改修部分はすべて高性能ハイブリッド窓に交換
しています。 今後は冷暖房もかなり効果が期待できると思います。

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ガス給湯器は今回撤去して、電化に変更しました。
また、勝手口も動線を考えた後、取り外すこととしました。

各部屋のサッシですが、高性能ハイブリッドサッシへ変更と共に
各サッシに雨よけの庇を取り付けています。
急な雨や、換気をしたい際にこの庇があるのと無いのとは全く
使い勝手が違いますから。

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外観側面です。

同じ外形ですが、コントラストがしっかりしましたね。
実際は外壁にガルバリウム鋼板サイディングの全面張りです。

屋根の破風周りも塗装をやり替えています。
無垢のヒノキですが、下処理が甘かったためすぐに汚れてしまったので
今回はこの対応です。
玄関周りも今回は工事に含んで頂きました。

実は2010年に、玄関の屋根を掛けたことと、玄関内部のホール(リビング)
を改装させて頂いた経緯があります。

ちなみに当時の様子を少し。

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玄関前の庇が、玄関の位置より高すぎて短いのです。
雨の日は傘をさして玄関ドアを開けるというお話しでした。

当時、私はタイルのコーナー辺りに柱を建て、深い庇をつけることを
設計させて頂いたのを覚えています。

さて、今回は30年前からありました玄関ドアとその周りのタイルに
ついてのリフォームです。

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では、中へ入ってゆきましょう。

玄関内部です。

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以前は下駄箱収納が狭く、今度は60足以上収納したいと言う事
でしたので、壁一面の収納にしました。

天井は板張り、壁は漆喰、床は御影石の仕上げで、落ち着いた
雰囲気になりました。
天井の証明は既存のままを再利用しました。

浴室廻り

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30年前につくられた家と言いましても、しっかり図面もありますし、
家具も幾つか制作されてもいます。
当時、かなり建築費も掛ったと思います。

洗面所周りもメラミンで洗面化粧台が作られています。
改築前は、排水管周りの水漏れなどがありましたので、解体時には
しっかりその辺りも確認させて頂きました。

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次はお手洗いです。

当時はお手洗いは奥に深く小便器も設置されていました。
また、全面タイル張りで、床は1段下がり水で洗えるようになって
いました。 この1段は、松葉づえやぎっくり腰に大変つらかった
との事です。

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今回は、手洗い(収納付き)の幅広タイプのお手洗いとしました。
床は勿論フラットですし、ドアも開き戸から引き戸へ変更しています。

キッチン・ダイニング

この住まいは住まい手さんがとってもお掃除が丁寧で、綺麗です。
解体するのがもったいないかも・・・なんて思えます。
残念なのはこの部分を含めてLDKが北側にある事です。

今回はリビングを南の明るい場所へ移動し、それに合わせてキッチン
の位置も移動しました。

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キッチンはセンターの調理カウンター(下部引き出し・ゴミ箱)を中心に
回遊式の形態を取りました。
調理したものを盛り付けするのが振り返ったカウンター。
出来上がったものを写真手前のバーカウンターに乗せて配膳する。
勿論、このバーカウンターに座って食事もできます。
バーカウンターは、下が大容量の食器収納引き出しになっています。

ダイニング

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リビング

以前まではリビングはキッチン・ダイニングと繋がっていて、扉で
開閉が出来るようになっていました。

今回は、すべて繋がってして大空間になっています。
どこにいてもゆったりとした空間の中で寛いで頂けると嬉しいです。

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そして、建具の外は広いデッキになっています。

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実際の住まい手さんの様子。
明るい空間で暮らしを愉しんで頂きたいと思います。

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浅野勝義/奈の町

 

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