使っていない部屋をリフォームして、やりたかった事ができる空間へ
両親の部屋や独立した子供部屋を、趣味の部屋へとリノベーションします。
今回、奈の町からの提案は、
住まいの中で空いている部屋を、”趣味の空間”であったり、”ワークルーム”として再利用しませんか?
という提案です。
設計事務所である当社は、住まいの中に様々な趣味の部屋やワークルームを設計してきました。
『趣味の空間』なら、今だとゲーム部屋があります。 他には最高音質の音楽室、シアタールーム、子供達と一緒に過ごす読書コーナーもありました。 また、焼き菓子を楽しむこだわりキッチンなんてありましたね。 そうそう、1人になれる小さな読書空間も作りました。 そして、趣味の究極と言えば本格的な茶室もいくつか制作させて頂きました。
『ワークルーム』であれば、リモートワークの部屋が時代にマッチしています。使いやすさだけでなく、防音性やZOOM用のホワイトボードも組み込みました。
他に専用のワークコーナーも作りました。広く明るいデスク、影のできない照明、大量の資料棚を組みました。
また、書道のためのコーナー(墨で書いた紙をデスクの向こう側へ落ちてゆく)もありました。2階のコーナー窓から見える景色を望みながら書く文字は気分がいいと思います。他には、大量の書籍収納を持つ研究用デスクなど。
もちろん、書斎もいくつか作らせて頂きました。
また、奈の町独自のオーダー家具もデザインしています。
リビングボード、TVボード、ダイニングテーブルにダイニングベンチ、玄関ベンチ、オーダーキッチンはもとより食器収納、等等。
今回の”空き部屋リフォーム”は、これらの家具も組み込んだ部屋ごとリノベーションさせて頂く提案です。
リノベーションは、一部屋からでも可能ですし、LDKをやりかえるのも可能です。
当然、設計デザインから家具デザイン、そして建築工事までを一連で行います。
開口部を作り替えたり、断熱性能を向上したり、床の傾斜があればこれも補修します。
必要であれば一部を解体して増築もします。
奈の町がなぜ空いている部屋だけのリノベを提案するのか?
それは、簡単なリフォームならどこの施工会社でもできますが、住まい手の様々なこだわりに対応するにはそれなりの知識と経験が必要だからです。 当社が徹底的にこだわりたい趣味を実現してきたからこそ、その気持ちが分かるのです。
防音? ゲーム? YouTube? リモートワーク? キッチン? 茶室? 囲炉裏部屋?
あなたのこだわりは何ですか?
奈の町が行ってきたいくつか事例がありますのでご紹介いたします。
例1) 玄関横にある義父の空き部屋を、趣味の部屋にする目的でリフォームする依頼を受けました。
趣味の部屋の目的は、来客の方をもてなす為に”お茶を立てておもてなしする空間”です。
計画は、玄関ホールから部屋に入ると、板間の一角に小上がりを設けて、趣味の茶室コーナーを作りました。
茶室コーナーについては、住まい手さんお持ちの風呂先屏風を置いて、招待客は障子を背に座って頂く作法です。床の間や収納は、きちんと作法に則っています。
小上がりでコーナーにしたのは、難しい作法より、気楽に楽しみたいという趣向です。
また、解体時にシロアリの為に土台が殆ど食い荒らされていたものをきちんと改修し、床下の作り替えを
行っていますので、構造も断熱もしっかり行っています。
また、この部屋を解体した際に隣接するキッチン部分との接合部、梁の接合部分が緩んでいたため、金物の補強もこのタイミングで行いました。
開口部の位置についても変更しています。
腰窓だった南向きの窓を掃き出しとし、南側の庭に面して出入りのできるデッキを創って広がりある空間としました。建具を袖壁に収納できるのでフルオープンできるとともに、障子を引き込んでいるために、和室空間へすることも可能です。 もちろん障子を収納すれば板間の和洋室にも変更可能です。
以前までの部屋
工事中
左)土台・柱のシロアリ害
右)断熱材の充填
3Dでの提案・・・室内空間のイメージを決めて設計に取り掛かります。
実際の完成写真
例2) ハイエンドの音楽室
高級オーディオを所有する住まい手さんから、是非、私に『音の良い空間を作って欲しい』という要望が持ち込まれました。
私もオーディオマニアでもありましたが、この住まい手さんはハイエンドのオーディオマニアです。
しかし、建築に関しては希望に添えることができるということで、お受けしました。
ご希望内容は、
1. オーディオ・ハイエンドに対応した音響・防音性能を持つ音楽室の新設。 (石井式リスニングルーム)
2.安定電源を確保するために敷地内にトランスを持つ【マイ柱】の設置。
何はともあれ、一度住まい手さんの御宅へお邪魔することにします。
ハイエンドクラスのオーディオ機器が2階のリスニングルームに設置されています。
じっくり聞かせていただきましたが、その音は素晴らしいものの、音量を上げると建物が振動しています。
これ以上の音を望むには建物ごと造らない限り求めることができないと感じ、住まい手さんと気持ちが合った事で、最高の音質を鳴らすことのできる空間(もちろん、超防音性能)を新たに設けようということになりました。
計画の骨子は、現況の建物の後方部分の建物を除却し、その空いた空間に平屋の音楽室を新たに計画しました。
計画条件は、
⚫︎音響基準は、石井式リスニングルーム。(計算は住まい手さんにお願いしました)
⚫︎建物の防音性能は、超高性能(夜間でも大きな音圧で鳴らすことも可能)
⚫︎電源の引き込みは、敷地内にマイ柱を立て、6600Vのトランスから直接引き込み
⚫︎オーディオ機器への電源も、全てをブレーカーから直で繋ぐ
⚫︎母屋棟と音楽室棟は、完全分離
⚫︎室内空間の6面を全てカリンの無垢材を使って仕上げました。
完成したその音は、、、鳥肌の立つくらいのリアルさで、ボーカルの息遣いが目の前で聞こえる驚きに感動します。
無音の静けさの中、いきなりスピーカーから出る音がこんなにリアルで情報があってなんて。。。
一度あなたも聞いていただければ、言葉をなくすこと間違いありません。
どんな空間か、ご紹介します。
例3) 焼き菓子のためのフルオーダーキッチンを制作
こちらは新築の際に設計したフルオーダーキッチンです。
使い易さに徹底的にこだわったキッチンで、ダイニングルームから回遊式に出入りができる計画です。
焼き菓子の生地は、中央カウンターで作れるように大理石を嵌め込みました。
オーブンの焼き上がりもセットもここで作業します。
下部は食器収納(反対面も食器収納)
シンクの天板は木製(チーク)製、窓からは遠くを望む景色が広がります。
カウンター下にはミーレの大型食洗機が収納されています。
コンロはガス。火力が最大のコンロを選択し、扱い易さと鍋やフライパンの上げ下げを考えて、一段下げています。
コンロの横にはミーレの電気オーブンがビルトインしています。
高さについても十分検討されており、内部のトレーがとっても取り出しやすい高さで設計しています。また、排気についても釣り棚裏を熱気が通り抜け、上部から排気するように計画しています。
オーブン下には、レンジの設置スペースです。
細かい収納や引き出しを検討して、家具を設計しています。
イメージ3D
実際の空間