
こんな家が欲しい
●使い易くて、暮らしやすい家。くつろげる家。
●木に包まれた家
●DKに大テーブルを置き、食事・雑談・書き物など何でもできるスペースにしたい。(多人数にも対応したい)
●収納スペースを多く取りたい
●安全な家(セキュリティとケガをしない)
●固定概念にとらわれない自由な発想
設計コンセプト
1. 既存住宅の建替え。
二世帯住宅としたい。(プライバシーを考えてゾーン分けを考慮)
2.一日のうち長い時間家で過ごす母の動線をできるだけシンプルにするために、
スキップフロアー形式にしました。
3.敷地から見える景観で西側道路向いに樹木の林立する素晴らしい公園があります。
これをリビングの景色として取り入れる様、計画を進めました。
4.リビングは大空間でありながら、明るく落ち着ける空間を目指しました。
5.自然素材の家
6.高気密高断熱住宅敷地は奥行きが長く、道路と段差がある敷地でしたが、
道路向かいに優しい木々の茂る公園がありました。
この公園の緑を感じてゆったりとした生活を送って頂きたいと計画しました。
また、南北に隣家が寄せ合う形状ですが、どの部屋にも十分な光と風が通り抜ける
ように計画しています。
奈の町との出逢い
住宅メーカーさんとのプランニングで自分達の意思が伝わらないと感じ、建築家との
家づくりを決められ、私にその白羽の矢が当たったことが住まい手さんとの出会いと
なりました。
・・・プレッシャーは・・・ありましたよ。
ナチュラルで自然体の住まいがコンセプト。
「気持ちいいなぁ。」と感じられる住まいが設計スタイルの私が、この家に行く度、
いつもの所(ベンチのあの場所)に座ってしまうんです。
不思議とここに座ると落ち着くんですね。
完成建物のご紹介です。
外部の玄関から伺いましょう。
外観

この道路の向かいにはとっても樹々が美しく立ち並ぶ大きな公園があります。
初めてここに伺った際、リビングからこの景色を見て暮らすイメージがありました。
では、玄関ポーチへ行きましょう。

1階駐車場に隣接する玄関扉です。
もちろん木製気密ドアで、白い部分はタモ、赤い部分は紫檀の無垢板を使いました。
この赤い色を入れるバランスは建物の外観に合わせています。
引手のバーも紫檀だったと思います。(この頃からそういった材料を集めていました)
結構大きな玄関ドアですね。
迫力あります。
玄関ドアを開けて中へ入りましょう。
玄関

右手の扉は収納庫、左手は下駄箱です。
下駄箱に挟まれた所がベンチとしてつくりました。
ここの床面は、ポーチと繋がっています。
玄関横には、浴室と脱衣・洗面室を取りました。

凄く広い空間です。
ちなみにここは外部から見ることが出来ません。(裸もOK?)
建具の向こうに見えるのが、サンルームです。
ここも隣地との間に板塀を設けていますので、外から見ることは出来ない様に
なっています。

夜はこの様な空間です。
暑い日は外で夕涼みも出来ますよ。
ここに立って上を見上げると・・・

さて、玄関に戻りまして、階段を登りましょう。
ところで、元々現地の特徴は、道路面から1.5M以上上がったところが地盤面で、
当時の玄関も道路から階段を登って玄関へとたどり着く形式でした。
私は子の高低差を利用して、スキップフロアの住宅としたのです。
1階の道路面は、地盤を掘り下げて駐車場と玄関、浴室周り。
そして半階登ると以前の地盤面を使った個室部分。
更に半階戻ってくると、LDKとなります。
ですから計画建物のLDKの高さは、以前建っていた建物の半階分高い位置に
あるという計画です。
丸々2階という高い位置にLDKを設ける訳ではないので、隣地から見ると
LDKは半階下がった位置にあるのです。
道路に向かって高い建物が迫ってくるようなイメージを和らげる効果を狙っています。
半階登りますとそこは廊下があります。

1階(スキップ上階)が、同居している親世帯のブロックになります。
出来るだけ1階にある方が良いと考えています。
当時の1階は、暗く常に照明をつけているような状態でしたが、
今回は見てのとおり、廊下であってもとっても明るいのです。
親世帯の部屋です。

暖房のメインは2階のLDKが主になりますのて、半階下がったこの部屋は
暖房が必要です。
小型ですが、冬の暖かさはとっても暖かいと確認済。
さて、ここから半階登ってLDKに行きましょう。

天井が高いダイニングコーナーです。 (完成時)
ちなみに参考程度ですが設計中の3Dがあります。

これ、ほとんどそっくりだとは思いませんか?
当時から結構リアルだったのですね。

L型のベンチ形状に合わせてオリジナルテーブルをデザインしました。
サイズは、1,600×1,100という幅広の形で、テーブルでは新聞を広げ、本を読み、
パソコンが一度に出来る広さがあります。
私はこのテーブルの端、収納棚の隣に座るのが好きでした。
上を見上げての解放感もあってか、すごく落ち着きます。
見学会の際も、一人でいるときはここにずっと座っていましたね。

L型制作ベンチのダイニングがあります。
このベンチ、実は可動になっていて、収納にもなります。

これ、結構重宝するとおもいます。
ミシンもここに入れていると聞いています。
ダイニングの隣はリビングになっています。
つながっていますから、ここからリビングとか、ダイニングとかはありませんが。

ここも天井が高くて贅沢な空間だと思いませんか?
朝はこの上部から陽の光が差し込みます。
反対側も明かり窓がありますから、この空間はとっても明るいのです。
リビングボードも制作です。
住まいてさんは結構早くから音楽用の音響システムとしてBOSEを購入されていて
楽しまれていたと聞きます。
右手はキッチン、左手は和室になります。


和室についている掃き出し窓の外には、サンルームに面した選択物干し場がありますので、
外部からはみられる心配はありません。
大空間LDKの暖房はどうする?
その答えは、蓄熱暖房です。

オープン棚の下にクリーム色の大きな箱がでんと居座っています。
これが蓄熱暖房機です。
基本的にこの暖房機1つで主にこの階から上を担当し、24時間暖房を行います。
住まい手さんにお聞きしますと、真冬でもご主人は半パン半袖のシャツで
家の中で過ごしてられるとか。
うそー? って思うでしょ!
正直なところ、暑くはないですが、24時間室温を22度で一定にすることは可能です。
現に奈の町事務所は、真冬でも22度をずっとキープしており、2階はプラス1~2度
高くなっているので仕事場は快適です。
ではぼちぼちここから半階登りましょうか。

スキップフロアの家は、階段がこの様に見えます。
リビングから半解下がったところが親世帯なら、リビングを半階登ったところが
子世帯のスペースになります。
では、半階上がります。
廊下にあります各部屋の扉もデザインしてみました。

この扉、たしかシナ(ヒノキだったかな?)とカバを使って2トーンにしたと思います。
レバーハンドル部分は無垢材を使ったと記憶しているので、ヒノキの無垢かもしれません。
かなり、贅沢な募りだったのでしょう。
子世帯の部屋に入ります。
左手にちょっと棚が見えていますね。
TV台とデスクだったと思います。(何せ10年前を思い出して書いてますので・・・)
ベッドに寝転んでテレビで映画、なんて考えると、今も作ってますね(笑)
実際、これすごくイイんですよ。
お勧めします。

周りに建物がないのも大きいですが、ここまで上がってくると景色は良いです。
ずっと向こうまで視線は広がります。
気持ちがいいです!
夜になると雰囲気もくっと落ち着いたものになります。

さて、
ここまでを整理しますと、
1階 下は、玄関と水回り
上は 親世帯
2階 下は LDK
上は 子世帯
で終わりかといいますと、、、上にはロフトを使った空間や○○があります。
お見せできないのが残念ですが、とっても楽しい空間です。
と言いますか、ご主人の趣味の部屋です。
ま、ここまでとしましょうか。
長い文章、読んでいただきましてありがとうございました。
浅野勝義/奈の町