【家庭菜園を本気で愉しむ家】
現地は大阪府での設計をさせて頂きました。
建物は2019年7月には終わっておりましたが、遅まきながらアップさせて頂きます。
こちらの設計に着手させて頂く際の住まい手さんのご希望は、
広い敷地に既存の住宅が建っていた訳ですが、如何せん建物が広く、
生活で使用しているスペースが限られており、管理も大変である。
また、耐震性にも不安があると言う事で、安心して暮らすことの
出来る住まいを建て替える事でした。
私からの提案は、広い敷地の一部を転売して建築費を捻出して
その費用で建築することで出来るだけ費用負担を少なくする。
その為の節税の計画させて頂きました。
建物の延べ床面積は以前よりもコンパクトになりましたが、建物全体が
使いやすく、また気持ち良い空間になりました。
少しでは有りますが、ご紹介できる範囲でさせて頂きます。
玄関です。
ブラケット照明は以前の建物に使われていたもの。
また、ベンチは玄関にありました花梨の衝立を再利用しています。
漆喰を塗るためにベンチにあるいつもの背板は外されていました。
玄関の床は板張りです。
玄関横には専用の収納庫も完備しています。
玄関ホールを抜けると、目の前に大空間が広がります。
LDKに入りますと、勾配天井のある吹き抜け大空間があります。
ダイニングテーブルまわりから。
奈の町お得意? の制作ベンチですね。
テーブル、照明もオリジナルです。
リビング中央の上に掛かっている丸太があります。
実はこれも以前の建物から持ってきたものです。
この建物では構造材としての過重負担はしていないので、デザインとして設置しました。
キッチンです。
オープンカウンターの下部は大型食器収納です。
大量の食器はここに収納されています。
この住まいの愉しい場所。
一番落ち着く場所とも言われているワークスペース。
キッチンの横に建物が突出して造られています。
別名『籠り部屋』 というイメージで造りました(笑)
書籍資料、仕事、事務、家事等がここに座っていれば全て手の届く場所に
有るので何でも出来るスペースです。
ちなみにカウンター深さは80cm、照明もコンセントも設置しています。
ここは空間の狭さも計算されています。
リビングと和室の間にも1枚使いましたが、これは欄間ですね。住い手さんのご希望で、この欄間を使った照明を制作しました。
少し暗い目ですので寝室に使用します。
寝室の一部です。
プライベートな空間ですので一部のみです。
寝室には専用クローゼットもあります。
布団収納や箱ものなどを収納するスペースもあります。
正面にある鏡は姿見用。 明かり窓は服類が傷まない様に足元のみとしました。
リビング横にはご希望に合わせて和室を造りました。
この部屋は真壁で造られています。
仏間と床の間で構成されていて、床の間は掛け軸も掛けるように
造られています。
洗面所兼脱衣室は、パントリーと兼用しています。
脱衣室から見たところですが、壁面いっぱいに収納棚があります。
中にある白い箱は蓄熱暖房機ですね。
真冬でも浴室廻りはいつも暖かになる様設計しています。
勝手口が見えますが、ドアの向こうは直接外部と繋がっていない形式で
外から見えないようになっています。
デザイン格子戸をつけました。
上部が抜けていますが、この住まいのどの部屋へもこの様に
天井付近が繋がっています。
これは空間を一つにして、室内温度を一定化するためにしたもので
冷暖房が住まいの中全体に行き渡るための配慮です。
リビングで気になった吹き抜け上部について。
天井から振りこんでくる光がとてもきれいです。
手すり・・・気になりますよね。
両サイドに穴がありますが、ここに上がるための階段はありません。
手すりの奥は障子が入っています。
この障子も以前の建物で使われていたものを再利用しています。
下から見るととてもきれいです。
この窓はイタリアにある町の建物のReproduction
私ちょっとしたこだわりの場所なのです。
招待したいところはまだたくさんあるのですが、
この辺りで終わりましょう。
後日外観を追加したいと思います。
《2019.11.20 外観を追加しました》
前面道路からのアプローチです。
土間の歩道を通り抜けると門屋があります。
土間歩道の足元には四季折々に咲く花を植える予定です。
植樹は今月末から取り掛かるそうで、
草花が咲く歩道が出来るのはもう少し待ちたいと思います。
長い土間歩道の先に玄関があります。
階段の段差も小さく抑え、手すりも取り付けました。
建物はいつもの掻き落とし仕上げです。
綺麗に仕上がりました。
南側の外観です。
建物が平屋である事がよく分かりますね。
南向きに広く深いデッキと深い庇があるのが分かります。
デッキと言うより広い縁側ですね。
昔はこんな広い縁側の家がありましたから。
洗濯物干しも、玉ねぎや柿も干していましたよね。
今回で本物件の紹介は終了です。
ありがとうございました。
浅野勝義/奈の町 ( 2019_10)
ps 私のブログにも少し紹介しています。