築120年の古民家を快適に暮らすリノベーション
吉野郡吉野町

今年6月から解体が始まりました事らの住まいですが、建物本体が
ほぼ完成いたしました。

ほぼと言うのは住まい手さんが生活ゾーンが移ってから修繕が
残っているのでその部分のみがあるだけです。

外観の違いは以前の写真を見て頂ければ分かります。

 

左手に母屋があり、右手に平屋の建物が見えますね。
この建物は、建築当時に大工さんが建築中に住むために
建てられた建物だったとか。
完成と同時に解体せずに今まで残っていました。

この為に母屋の東面は建物に遮られていた為に、昼間も
真っ暗でした。

この建物を解体(減築)して東の景色を取り入れようと計画。

解体するととっても明るい空間が生まれました。

 

以前は母屋の東面は、南に応接間、中は洋室、北側にダイニング
キッチンがあり、全体に暗い空間でした。

それに床の段差も各場所によって段差があり、住い手には
とっても負担の多い住まいでした。

また、夏は涼しいのですが冬が厳しい寒さがありました。

 

これらを解決するために、高気密化、そして高断熱化を行いました。

それが出来たことで東側の3室は、大空間のLDKとして
リノベーションしました。

その空間はこの様になりました。

 

左手が以前建物のあった方向です。

大量の光が入り込み、とっても明るい空間になりました。

 

左手は大きな掃き出しサッシ、そして外には広いデッキを
儲けました。

 

ここに座っていると、朝日が昇ってくるのが分かると
ご主人からお聞きします。

左手はキッチン、正面はダイニングになっています。

 

右側の建具は全開できますのでデッキとの繋がりがとっても
良いのです。

床が繋がっている感じが分かりますでしょうか。

そう、

私がこちらへ伺った際、和室の間仕切りに使われる簀戸が
8枚、中の部屋に立て掛けられていました。
この簀戸を網戸代わりに使いたいと思いまして、障子の
代わりに収納してみました。

簀戸は左右の壁に収納可能です。
デザインも良くて目隠しにもなり、良い感じですね。

TVボードも造らせて頂きました。

このラックは50インチ以上も大丈夫です。
正面にはソファを準備いたします。

奥にキッチンが見えますね。

実はキッチンもとっても広くて使い勝手が良いので
ご紹介いたします。

カウンターから。

ここはとっても明るくて、広いキッチンになりました。

ご希望のカウンターキッチンと、盛り付け台に食器収納が
たくさんあります。

では詳しくご説明します。

キッチン前は動線が1本で繋がっています。

写真奥は勝手口。出ればすぐに洗濯物干し場になっています。
一番奥の右手は冷蔵庫、左手は食器収納です。

 

レンジ台に吊り棚も設けています。

反対側は、

正面の扉が洗面脱衣場と一直線に繋がります。

右手にも何かありますね。

調理台と食器収納を別に造りました。
右手はごみ箱スペースと奥に大きな空間のパントリー。

正面の窓はピクチャーウィンドゥです。
但しこのピクチャーウィンドゥは解放できますので、
風がたくさん通り抜けることが出来ます。

 

動線が1直線になった洗面脱衣場ですが、出来上がりは
こんな感じです。

奥が洗濯機置き場になります。
天井にも昇降式の物干し竿がありますので、浴室乾燥機を
かけて頂ければ室内干しも大丈夫。

後ろには浴室へと繋がっています。

洗面所は2灯式。
影が出ない創りですね。

扉は少しレトロなデザインにさせて頂きました。

 

さて、リビングに戻ります。

 

正面通路の奥が玄関への廊下になります。

その前にお手洗いもありました。

正面格子の後ろ側に設置しています。
広さは介護を考慮して２畳分あります。

 

 

 

 

各室共通仕様

床共通：吉野ヒノキフローリング
LD壁・天井：漆喰塗り
K壁・天井：環境クロス
洗面室壁天井：環境クロス
廊下壁・天井：漆喰塗り

 

2018年11月
浅野勝義／奈の町