空き部屋を”特別な空間”へ
玄関隣にある長らく使われていなかった空き部屋を、心のオアシスとも言える「特別な空間」にリフォームします。
この空間は、お客様を心からおもてなしできる「お茶をたてる場」を中心に設計しました。。
住まい手の要望
私が20年前にリノベーション&増築を手がけたこの住まいで、唯一改修をしなかったこの空間を、今回ついにその空き部屋をリフォームします。
住まい手さんからは、次のようご希望がありました。
- お客様や友人を温かくもてなしたい
- 心地よい空間でリラックスしたい
- お茶をたてる場所で、一杯のお茶から安らぎを感じたい
- 嫁いだ娘家族が帰って時の部屋として使いたい
これらのご希望から、極上の空間を設計しました。
設計コンセプト
以前お父さんが使用していたダークな書斎は、今回一新してナチュラルかつ和のテイストを基調とした空間に生まれ変わりました。
新たな空間は、来客が自然と外に広がる美しい庭に視線を向けられるように設計され、落ち着いた雰囲気の中で心地よく過ごせる場所となります。
お茶をたてる特別なエリアは、床を150mm上げることで他の空間とは一線を画し、独自の世界を築きます。
ここで一息つくと、日常の喧噪から離れ、静かな時間を過ごすことができます。
内装と材料
- 床は幅広のナラフローリングで、上質感を演出。
- 壁・天井は漆喰仕上げで、心地よい自然な空間を作り出します。
- 茶室スペースは、天井に杉板を用いて和の趣を高めます。
住宅の仕様
- 壁・天井はホタテ漆喰塗り、一部茶室天井は杉板張り。
- 柱・間柱・土台・根太・敷居・鴨居・建具枠・障子は全てヒノキを使用。
- 屋外の濡れ縁は、床がウリン、天井はヘムロック柾目板張り。
- 高気密高断熱仕様で、シロアリ対策と耐震補強も施しています。
この空間では、一歩足を踏み入れた瞬間から日常の喧噪を忘れ、安らぎと贅沢な時間を感じていただけます。
南側の広がる庭を望む窓からは四季折々の美しい風景が広がり、その美しさを堪能しながら贅沢な時間を過ごして頂きたいと思います。
住まい手さんの人柄がよく、20年前から長いお付き合いで、私も楽しんで設計させて頂きました。
◽️以前の様子
◽️3Dイメージ提案
◽️完成