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【コラム001】そもそも省エネルギー住宅って、何?    それで何が良いの?

住宅コラム

【コラム-000】

今回、新しくコラムを書くことにしました。

普段、仕事の中で思う疑問や時事ネタ、私の考えなどを
綴ってみたいと思います。

内容は難しい数字や言葉は一切なし。
ネタも住宅設計にこだわらなくても良いかなって思ってます。

気楽に読んでいただければ嬉しいです。

浅野勝義

 

 

【コラム-001】
そもそも省エネルギー住宅って、何?
それで何が良いの?

何かと言えば、住まいは省エネだの高気密高断熱だのって皆が言うじゃないですか。

その省エネ住宅って一体何?

なんて思いますよね。

おまけに「高気密」って、何か息苦しい感じがする。
やっぱり風が通り抜ける昔ながらの日本家屋が一番。
そんな訳の分からない家はいらない!

はい。その気持ち、良く分かります。
正直申しますと、実は私も初めは「高気密」 という言葉に抵抗がありました。

今回は、そのよく分からない省エネルギー住宅とやらについて、
出来るだけわかりやすく解説したいと思います。
そうそう、難しい記号や数字は書きませんのでご安心ください。

 

省エネルギー住宅とは、生活するのに使うエネルギーを抑えて健康的な生活が
できる住宅の事を言います。

例えば電気代や灯油代などの光熱費。
夏の冷房や冬の暖房について思い出してください。

日本家屋で暮らすのに一番つらいのが冬の寒さです。
各部屋は障子で仕切られていて、大人数の際は建具を外せば大広間になります。

例えば冬の暖房は、各部屋に1台ずつ灯油ストーブを設置して暖をとりますよね。
灯油ストーブですから暖まったころに換気が必要ですし、
空になった灯油の給油も面倒です。

障子を開けると寒いので、部屋から出ないで炬燵に入ってしまう。
トイレに行くのだって一大決心して飛び出してゆく。

この寒さの原因は、住まい全体に隙間が多いことが一番大きな原因なのです。

 

もう少し詳しくお話しします。

室内の空気をストーブで暖めても、暖められた空気が欄間や障子の隙間などを
通って他の部屋の冷たい空気と熱交換をしています。
大きな空間の家であればあるほど、いつまでも室内の暖かい空気と冷たい空気が
入れ替わるので暖まり難いのです。

熱交換は、建物の屋内と屋外ともしています。(これが重要です)
内部で暖められた空気は、屋外へと出て行ってしまうのです。
特に日本家屋は窓の面積が大きく取られていますので、建物の外壁全体から
絶え間なく熱が垂れ流している状態なのです。

この熱エネルギーを屋外に逃がさないようにするには、
1. 高性能の断熱で家全体をくるむ。
家全体を高性能の断熱材でくるむことで屋外へ逃げる熱を抑えることが出来ます。
注意点は、壁と天井だけでなく、床下も必要です。
2. 隙間を閉じる。(気密性を上げると言います)
隙間が小さくなれば暖められた熱が外へ逃げる量が減ります。
閉じるときはぴっちりと、開放するときは一気に開ける。これ鉄則です。
3. 窓(開口部)の断熱性能を上げる
従来の建具にあるガラスの断熱性はとても低く、寒さの原因になっています。
高性能のサッシ等に変えると、出て行く熱も入ってくる熱も抑えることが出来ます。

基本、この3つを解決するのです。
これをするだけで住まいの損失するエネルギーは一気に下がります。
言ってしまえば、これで省エネルギー住宅になりました。(細かいことは置いときます)

家の中で暖められた空気が家全体に広がると、家の中全体が暖かい空間となり、
個室という考え方から、家中が行動範囲になりますから広く感じますし、
あんなに寒かったトイレや洗面所も寒くありません。。
もちろん暖房機も少なくてよくなります。

これ、とっても良い事だと思いませんか?

暖房を例に上げて説明しましたが、冷房も同じ理屈なのです。
冷房が効きやすく、一度気温が安定すると弱運転のままで一定の温度をキープします。
小さな冷房機で家全体が涼しくなります。(エアコンは切らずに24時間運転)

実例を開けますと、奈の町事務所の冷房は、6畳用のエアコン1台で全館冷房可能で、
暖房は1階にある蓄熱暖房で全館暖房(冬の間は24時間平均21度)出来ています。

日本家屋では容量が大きいので、もう少し熱量が必要ですが理屈は同じです。

気持ち良い季節である春秋はどうかと言いますと、普通に窓を開けて通風しています。
風邪の流れる道を計画し、立体的に開口部に変化を付ける事で、自然に風が流れる
様に計画すれば、なを良い環境になるでしょう。
特に気密性が上がると、風の通り抜けが良くなりますので快適です。

 

省エネルギー住宅にすることでの更に大きなメリットがあります。

貴方はヒートショックというのをご存じですか?
ヒートショックとは暖かい脱衣場から冷たい浴室へ、温まった体で浴室から寒い脱衣場
へ移動した際に急激な温度差で血圧が大きく変化し失神や心筋梗塞等を引き起こして
死に至ることで、年間19000人(H25)と言われています。

ですから家全体か温まっていれば、ヒートショックを起こさず健康寿命も上がります。

更に住まいの中に結露が起こりにくくなるため、家の寿命も伸びます。

良い所ずくしの省エネルギー住宅だと思いませんか?
実際に建てられた住まい手さんは、本当に快適だと言っていただいています。

 

メリットだらけですが、やはりデメリットもあります。
(デメリットもちゃんと言っとかないと)

1. 高断熱性能と高機密性能、断熱性能の良いサッシ等はどうしても割高になります。
快適に暮らすことと、暮らし易さの改善、段差解消等を合わせてリフォーム時に
一緒に改修を行うケースが多いです。
2. 光熱費は下がりますが、初期投資の設備費(暖房機やエアコン)が必要です。
3. そもそも冷暖房をほとんど使わない家庭には、高熱費に関してはメリットが少ない
です。 しかし、快適性は格段に上がります。

があります。

 

如何でしたでしょうか。
省エネルギー住宅に興味を持たれましたでしょうか。

実際には省エネルギーの給湯器や自然の力を使った太陽光発電パネルなどを組み合わせて
住まい全体を省エネルギー化します。

でも、上にある3点を改修すれば住まいは劇的に変化します。
改修の際はご検討ください。

 

特にご高齢のご両親の住まいをリフォームや建て替えするのは、効果的で
喜ばれますよ。

 

 

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