星を観る家
大空間の小さな家 高市郡 2008年5月完成
住い手さんの要望
○ 子供のときから持っていた家に対する想いを実現したい
○ 家づくりで、設計も工事も進んで参加して楽しみたい
○ 裸足で生活する明るい家
○ ホームシアターを楽しみたい
○ ごく当たり前に安心できる家
この住まいは土地選びとから御一緒に見て廻り、住宅団地内のこの場所に出会いました。
設計コンセプト
住まい手の想いをじっくり聴かせて頂いてるうちに、私の中には一枚の大きな屋根で出来た
家のイメージが出来上がりました。
また、星の見ることが出来る場所が欲しいという希望からこの場所から見える周辺の景色と
空を独り占めできる「星見台」を提案しました。
2007年2月、丁寧に家づくりの想いを書かれたお手紙を頂き、
その後、奈の町主催の”ずっと暮らす!家づくりセミナー”に御参。
設計のご依頼となりました。
リビングの勾配天井
一番高い棟からヒノキの長尺桁を流して、天井板に桧葉の板を
貼りました。
大空間であるにも拘らず落ち着いて見えます。
リビングとダイニングキッチン
オープン空間に繋がるキッチンを配置しました。
カウンターキッチンなのでキッチンとダイニング、リビングとも
繋がっています。
二階はキッチンの上に設置しました。
2階とは腰まで半透明、上部は後日障子を入れる事の出来るように
溝を切っています。
南向きにリビングから出入りできるサッシを取り付けています。
デッキでは通りの視線を気にする事の無い板塀で囲まれているので
テーブルを出してアフタヌーンティも楽しめます。
和室へはキッチンカウンター横から入ったところに設置しています。
入口の障子も茶室風に作りました。
リビング正面
ホームシアターをご希望でしたので、120inまで設置可能なスクリーン
スペースを取っています。
また、AVオーディオや録画機器が設置できるラックも設計しました。
和室
デザインは少し茶室風に作りました。
2階階段から
2階個室
正面に見える家具は可動式になっています。
2階の1室をこの家具で2つに分割するように考えました。
家具は3つのユニットを繋いで、壁にアンカー止めをしています。
子供室として分けても、寝室とクローゼットとしてでも自由に
変化できるように制作しました。
浅野勝義/奈の町