創業30年 奈良の住宅設計事務所 建築家と心地よい住まい創り
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設計事例

時の移りを感じる家

新築

時の移りを感じる家

奈良市 I邸  2009年8月完成

nanomachi.co.ltd
こんな家が欲しい

● 足に優しい針葉樹のムクフローリング
● 高断熱で地震に強い構造
● 布団がたくさん干せる広いベランダ
● スペースを有効に活用した豊富な使いやすい収納
● 建具は引き戸で手の挟まないように
● 書斎兼用の(主人の)小部屋
● 子供たちの遊び場と来客用となる和室
● 全ての部屋が明るく、風通しの良い構造
● 夏あまり暑くなく、冬あまり寒くない

 

現地と住まい手さんと設計コンセプト

現地は薬師寺が大池越しに見えるビューポイントの近く、
とっても清閑な住宅街の1区画です。
(実は私、毎週現場監理の時は大池に通って写真撮っていました)
私、薬師寺の近くと言うだけでこの地域が大好きです。

住まい手さんは奈良の方なのですが、仕事の都合で北陸にお住まい
でした。 奈良で住まいを建てたいとの事で意気投合し、お手伝い
させて頂くことになりましたが、土地の情報が無いとの事で
私が間に入って土地情報をお伝えしていました。

この物件は、見て頂いてすぐに気に入って頂き、土地の契約へと
至りました。

住まい手さんは、遠方に住んでられると言う事で、設計打ち合わせが
可能でしょうかとのご相談がありましたが、急がずにのんびり設計を
進めましょうということでお受けいたしました。

設計のテーマは、《家族との時間を楽しむ家》。
娘さんと奥さん、そしてご主人の時間を大切にして頂きたいとの
想いからこのテーマにしました。

敷地は東西に広く南側の隣地は畑地。 周りの建物への距離が
空いており、採光・通風が良いので南側に面して居室配置し、
開口部を集中させました。

平面的に広がりを持つLDKと、和室と2階部をつなぐ縦の広がり
を立体的につなげています。
生活とリンクした収納、そして家族が家のどこにいても気配が
感じれる、又は顔が見える空間を意識しています。
また、遊び的空間として《個》になれる場所もつくりました。

外観は道路から大きな屋根が見えるイメージで、スッキリとした
一枚屋根の切り妻としました。

雰囲気は和を感じさせる奈の町のテイストで、街に溶け込むカラー
になっています。

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現地の様子

設計と現場の様子は、私(浅野)の書いているブログで
ご紹介もしています。 こちら

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現場が始まり、中間地点で気密検査を行いました。
その時の様子をご紹介します。

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気密検査

検査は3回行いました。
と言いますか、とっても良すぎる数値が出ましたので、
私が疑って3階になった訳です。
(ホント、他の沢山の工務店さんで検査しましたが、私の
要望する数値が一発で出るなんてありえない。手直しで
夜まで掛る事もあったのですよ。皆さん知らないだけだけど)

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検査結果

1回目、1.33
2回目、1.06
3回目、0.99

と言う訳で、現地に入って午前中3回続けて検査を行って終了。
ちなみにこの工務店さん、気密試験は初めて。
気密についての注意点をご説明しましたがそれだけでこの数値です。
(結構な数の工務店さん、これを聞いて絶句しているはず)

建物は外断熱工法。
高気密高断熱の家ですが、私の設計している住宅はハウスメーカーの
ものではありません。 一般の民間施工です。

 

話があらぬ方向へ行ってしまいましたね。
軌道に戻しまして、完成しました住まいをご紹介します

 

外観です。

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この時は植樹が入っていなかったので、少しさっぱりしていますね。
後日、撮りました写真です。

 

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植樹が入るとアプローチがとってもいい感じになりましたね。

では階段を登って玄関へと。

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玄関前は、パーゴラと透明の屋根が架かっています。

これは、収納庫やポストなどを含めて玄関前が雨に濡れない
ようにしたものです。

横にあるポストや収納庫が気になりますよね。

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思い返してみると、この頃からでしょうか、
既成のポストではなく造りたいと思っていた節がありました。

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とってもたっぷり入る収納庫でよね。

では、
玄関へ入りましょう。

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玄関の中はとってもシンプルになっています。

左手は下駄箱収納、右手に行くとリビング、正面扉は・・・

 

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階段下収納でした。

室内用のアウトドア収納ですね。

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下駄箱収納もとっても大容量です。

では、リビングへ

 

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目の前が明かりでパッと開けます。

右手は和室、左手はリビング~ダイニングですね。

まず、和室から。

 

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奥へ入ります。

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反対を向きますと、

 

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障子を閉められる訳ですが、上部はオープンです。

開いているのは意図的で、空調の為。 スリットを入れていて、
ここにロールスクリーンを入れることで開閉しようと考えています。

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リビングからは1段上がっていますので、その下は収納にしました。

こういう収納、意外と使い勝手好いのですよ。
それに1段上がった和室も使いやすいのです。

例えば、お客さんが来られると、鞄や上着を脱いで置く場所が
普通ありません。 だから椅子などに引っ掛けるでしょう。
1段上がった和室は、皆さん何も言わないのにここへ荷物を置きます。

他に赤ちゃんがいる家庭や、家族が病気の時など、リビング横に
和室(広くなくても良い)があると重宝します。

 

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リビングテレビボードも制作しています。
いまなら50インチ位は余裕で設置可能です。

 

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リビング外のデッキから。

こう見ると、結構ゆとりを感じますね。

 

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収納庫です。

このお住まいは、収納がとても多いですね。
今思い返しても多いと思います。

右手奥がダイニングスペースになります。

 

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ダイニングテープルがありませんね~。

この頃はまだダイニングテーブルのデザインと制作・販売を
していなかったのでしょうか。
このタイミングにテーブルとチェアは欲しかったですね。

奥の壁は杉板を貼っています。

子供さんの連絡簿やプリント、伝言などが張れるように。
テーブルは奥さんのPCデスクです。

左手がキッチンになります。
オープンキッチンが多い中、こちらは独立キッチンですね。

 

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キッチンはクリナップのSSだったと思います。
このキッチンはキッチンメーカーの中でも一番おすすめの
キッチンです。
なぜなら、8年後の今もメーカー品ならここをお勧めするので
やはりイイのでしょう。

食器収納も同メーカーのものですね。
現在、食器収納はメーカー品を使いませんね。全部オリジナルの
制作収納になりました。

 

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お手洗いです。

腰板に杉が使われています。
きっと今も良い香りがすると思います。

さて、2階へ行きましょう。

 

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時より、住まれている際の写真が混じります。
こちらの方が良いかなと思いまして。

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階段を上がるとご主人の個室があります。

お仕事も自宅に持ち帰りされるとの事で、不用意に立ち入らない
様に鍵を付けました。

廊下の途中にこんな入り口があります。

 

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廊下の突当りは子供室と寝室になっています。

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建て具で仕切られていますので、将来は1室にして広く
使えることを想定しています。

寝室には広い目のバルコニーがついています。
洗濯物を南向きのお日様に当てて頂ければ、すぐに乾くでしょう。

 

一番奥の窓ですね。
子供室からの窓ですが、ここから見ると・・・

 

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ぬいぐるみがいる空間がとっても気になりますね。

その場所は先程廊下の中間地点にありました出入り口です。
チョッと登らないといけないですが、それがまたアスレチック気分
にさせてくれるのですね。

 

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中はこんな空間があります。

私は読書室と読んでいましたが、主旨は「一人になれる空間」です。
脚を入れて勉強したり、背もたれに座り本を読んでもいいし、
杉のフローリングですので気持ちよく昼寝も出来ちゃいます。

こんな部屋、貴方、欲しくないですか?

 

窓からは、この様に見えます。

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下のリビングとも繋がっていますが、下から直接見えなくて、
でも気配は感じられる。

昨今のお父さん方、この空間は垂涎ものですぞ!

御父さん方の目が★になる事間違いないですか、ここは他所のお宅です。
残念。。。

では、造るほかありません。

 

 

2017年7月

浅野勝義/奈の町

 

 

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